資格2つを同時進行で勉強してわかった、うまくいく組み合わせといかない組み合わせ

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資格を2つ同時に勉強するのは、無謀ではありません。ただし成功しやすいかどうかは、「分野の重なり具合」と「試験日程の間隔」で大きく変わります。ここを見誤ると、どちらも中途半端になって共倒れしやすくなります。逆に言えば、この2点さえ押さえておけば、同時学習は十分に現実的な選択肢になります。

「2つ同時に手を出すのは欲張りすぎでは」と感じる人は多いと思います。私自身も最初はそう感じていました。それでも実際には、IT企業に勤めながら基本情報技術者試験と日商簿記2級を同じ時期に学習した経験があります。仕事を続けながらの学習だったので、正直なところ余裕はまったくありませんでした。それでも工夫次第で両立できた部分と、直前期に片方を大きく削った部分があります。

この記事では、同時学習が向いている組み合わせ・向いていない組み合わせの考え方、始める前に決めておくべきこと、そして基本情報技術者と簿記2級を並行させた際の週単位のスケジュール例を、実際の体験を交えて具体的に紹介します。基本情報・簿記2級以外の組み合わせについては、私自身が経験していないため、一般論として紹介するにとどめます。

資格を2つ同時に勉強するのは本当に無謀なのか

世間で言われる『NG』論の根拠

資格の同時学習について調べると、「おすすめしない」という論調の記事によく出会います。主な理由は、学習時間が分散されることでどちらの試験対策も薄くなりやすいこと、分野が重ならない資格同士だと知識が混同しやすいこと、そして試験日が近いと直前の追い込みができなくなることです。これらは一理あり、実際に注意すべきポイントだと感じています。

実際にやってみて感じたこと

一方で、私が基本情報技術者と簿記2級を同時に進めてみて感じたのは、「分野がまったく違うからこそ、気分転換になった」という側面です。技術系の学習に疲れたら簿記の仕訳演習に切り替える、というように、脳の使う部分を変えることで、かえって長時間机に向かえた日もありました。ただしこれは私の場合の感覚であり、誰にでも当てはまるとは限りません。両立には、後述する優先順位や時間配分のルールをあらかじめ決めておくことが欠かせないと感じています。

同時学習がうまくいくケース・いかないケース

分野が重なる組み合わせの例(簿記×FPなど)

簿記とFPのように、お金や税金の知識が一部重なる資格同士は、片方で学んだ内容がもう片方の理解を助けることがあると言われています。私自身はこの組み合わせを実際に同時進行した経験はありませんが、簿記2級を学んだあとにFP3級の学習を始めた際、税金や会計の基礎知識がすでに頭に入っていたため、理解がスムーズだったと感じました。同時に進めた場合も、範囲が重なる分野では相乗効果が期待できると考えられます。

分野が離れすぎている組み合わせの注意点

逆に、分野がまったく重ならない資格同士(たとえば技術系の資格と語学系の資格など)を同時に進める場合は、知識の相乗効果が期待しにくく、単純に学習時間が分散するだけになりやすい点に注意が必要です。私が経験した基本情報と簿記2級の組み合わせも、内容としては重なりがほとんどない分野同士でした。相乗効果よりも「気分転換になる」という効果を優先した組み合わせだったと言えます。

試験日程が近すぎる場合のリスク

もっとも注意が必要なのは、2つの試験日が近すぎる場合です。直前期にはどちらの試験も追い込みの学習をしたくなりますが、時間は限られています。私の場合、基本情報と簿記2級の試験日には数ヶ月の間隔があったため、直前期は片方に比重を移すという調整ができました。もし試験日が数週間しか離れていなかったら、同時学習はかなり厳しくなっていたと思います。

同時学習を始める前に決めておくべき3つのこと

メイン・サブの優先順位を決める

2つの資格を「完全に同じ比重」で進めようとすると、どちらも中途半端になりやすくなります。私は基本情報を優先度の高いメイン、簿記2級をサブと位置づけ、学習時間の配分に差をつけていました。あらかじめ優先順位を決めておくことで、忙しい時期にどちらを削るかの判断がしやすくなります。

1日の学習時間の配分ルール

1日の学習時間をあらかじめ「メイン7割・サブ3割」のようにおおまかな比率で決めておくと、その日の気分で偏りすぎるのを防げます。私はメインとサブを日によって完全に分けるのではなく、同じ日の中で両方に触れる時間を作るようにしていました。そもそもの学習時間の確保に不安がある場合は、働きながら資格勉強の時間を確保する5つの方法も参考にしてください。サブの資格については、スキマ時間を有効活用できる【オンスク.JP】のようなスキマ時間中心の講座に任せ、メインの資格に机に向かう時間を優先的に配分するという工夫をする人もいます。

撤退ライン(諦める基準)を先に決める

もっとも重要だと感じているのが、この撤退ラインです。私は「試験日の1ヶ月前の時点で、サブの資格の過去問が合格ラインに届いていなければ、サブは今回の受験を見送るか、学習時間をさらに減らしてメインに集中する」という基準を先に決めていました。基準を事前に決めておかないと、直前になって「どちらも中途半端なまま両方受ける」という一番避けたい状況に陥りやすくなります。

実体験:基本情報と簿記2級を並行させた際のスケジュール例

週単位の時間配分イメージ

曜日 学習内容の目安
平日(月〜金) 通勤時間や夜の時間を使い、基本情報中心に1時間前後
土曜 基本情報の演習に加え、簿記2級の仕訳演習をまとめて1〜2時間
日曜 1週間の復習と、簿記2級の問題演習を中心に

平日は疲れていることが多かったため、負荷の軽い暗記・演習を中心にし、まとまった時間が取れる週末に、理解が必要な範囲や苦手分野をまとめて学習する、という形にしていました。

直前期にやったこと・やめたこと

基本情報の試験日が近づいた直前の数週間は、簿記2級の学習時間を大きく減らし、基本情報の過去問演習に比重を移しました。逆に基本情報の試験が終わったあとは、簿記2級に集中する期間を作りました。「両方の直前期を同時に迎えない」ように試験日の間隔がある組み合わせを選んだことが、結果的にうまくいった要因の一つだったと感じています。

同時学習に向いている人・向いていない人チェック

チェックリスト

チェック項目 向いている傾向
試験日の間隔 2つの試験日の間に1ヶ月以上の余裕がある
優先順位 メイン・サブをあらかじめ決められる
撤退ライン 諦める基準を事前に決めることに抵抗がない
気分転換 分野の違う勉強に切り替えることが苦にならない

当てはまる項目が多いほど、同時学習が向いている可能性があります。逆に、1つのことに集中しないと落ち着かないタイプの場合は、無理に同時学習を選ばず、順番に取り組むほうが結果的にスムーズかもしれません。

よくある質問

資格を3つ以上同時に勉強するのは可能ですか

不可能ではありませんが、分野が重なっていても3つ以上になると管理が複雑になりやすいため、まずは2つの組み合わせで自分に合うかどうかを確認することをおすすめします。

同時学習で片方だけ不合格になった場合はどうすればいいですか

あらかじめメイン・サブの優先順位を決めておくと、不合格だった資格をどう仕切り直すか判断しやすくなります。サブの資格であれば、次回受験に向けて改めて計画を立て直すという考え方でよいと思います。

同時学習に向いている資格の組み合わせはありますか

簿記とFPのように分野が近い組み合わせは相乗効果が期待しやすいと言われていますが、必ず相性が良いとは限りません。分野の重なりだけでなく、試験日程の間隔もあわせて確認することをおすすめします。

仕事が忙しい時期と試験が重なったらどうすべきですか

事前に決めた撤退ラインの目安に沿って、サブの資格の学習量を減らす、または受験を見送るといった判断をすることをおすすめします。無理に両方を詰め込もうとすると、結果的にどちらも中途半端になりやすくなります。

まとめ

資格の同時学習は「無謀」ではなく、分野の重なりと試験日程の間隔次第で成功率が大きく変わります。私自身、基本情報技術者と簿記2級という分野の異なる資格を同時に進めましたが、試験日に間隔があったこと、優先順位と撤退ラインを事前に決めていたことが、両立できた大きな要因だったと感じています。

同時学習を検討する際は、勢いだけで始めるのではなく、試験日程の確認と、メイン・サブの優先順位、撤退ラインの3点を先に決めてから取り組むことをおすすめします。

同時学習の相性マトリクス 試験日程の間隔(近い→広い) 分野の重なり(小→大) 分野遠い×間隔近い 最も難易度が高い 分野遠い×間隔広い 私の実例に近い組み合わせ 分野近い×間隔近い 相乗効果はあるが負荷大 分野近い×間隔広い 最も相乗効果が期待しやすい
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